2003年 3月15日(土) 寛容と現実(2) |
1月に発生した「万引事件」は改めて「軽犯罪」について考えさせられました。
「万引きは犯罪である」ことを意識させるために「万引した者は必ず警察へ通報する毅然とした態度をもつべき」と言う意見があります。
確かに「万引きは犯罪である」ことの意識欠如があることも事実です。
しかし、その原因は「家庭や学校の教育」と「新古書店の買取広告」にもある様に思えます。
犯罪を意識させるには「万引き」を「窃盗」「援助交際」を「 売買春」ということ理解させることが必要と考えます。
「書店で数十冊を万引」「ドラッグストアで数万円分を万引」のニュースを聞くと、被害額や大胆な犯行は、
もはや「万引」ではなく「泥棒」と言った方が適切にも思えます。
いま、警察では重大犯罪だけでなく、軽犯罪法違反者に対し取締まりを強化しています。
■ブロークン・ウィンドウズ・セオリー(割窓理論)
ジョージ・ケリング博士(米ニュージャージー州ルトガーズ大学 刑事司法学者)の提唱した犯罪予防理論です。
1枚の割れた窓ガラスをそのまま放置すると次第に街全体が荒れて犯罪が増えるので
1枚のガラスでも割れたらすぐに修繕することが重要という考えです。
建物の窓ガラスが割られたまま放置すると、人はその建物は管理されていないと判断、
次々と窓ガラスが割られ建物全体が荒廃し、地域全体に広がっていくという理論です。
博士は、その理論を証明する実験をニューヨークのブロンクスとカリフォルニアのパワルトで行ないました。
この手法を1994(平成6年)1月、ニューヨーク市のジュリアーニ前市長が実践し、凶悪犯罪を減らし成果を上げました。
手法 警察は重大犯罪だけでなく、軽犯罪法違反も積極的に取締まる。
ニューヨーク市はゴミ箱を増やし清掃局の人員を増員した。
地下鉄の車輌には、一斉キャンペーン行ない落書きを消した。
結果 凶悪犯罪の発生が減り、いまでは地下鉄のきれいで安全な乗り物としてニューヨーク市民の足になった。
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